劇の感想

半分グチ。なので、念のため。
ストーリー的には、違う世界をつなぐ装置が「携帯」になっているだけで、よくあるパターン。伝えたい事は「時間を超えた家族愛」と「劇中の江戸みたいな人情溢れる暖かい世界を創りたい」の2つがあるように思えたけど、どちらかに絞った方が良かったんじゃないかなと思った。どちらか選ぶなら、前者だけで良いかなと。
人情を説いておきながら、あれだけ世話になった江戸の人達に挨拶もせず現代に帰ろうとしているあたり非常に不満が残った。最後、さくらがまだ微妙に繋がっている江戸の人に手を振ることで少しは救われたんだけど。
ベッタベタに親父さんも現代に戻ってきてくれたほうが脳天気に終われて良かったんじゃないかってのもあって、ムリに後者を言わなくて良かったんじゃないかなーと。
まぁ、このへんの不満点は「揚げ足取り」か。基本的には十分面白かったと思ってる。
 
ストーリー以上に気になったのは、千秋楽でみたアドリブの入れ方。
アドリブ=「笑いを取る」ってのは別にいいけど、それをして良い瞬間、悪い瞬間を見極めて欲しかった。劇のアドリブである以上は、その役柄から逸脱しちゃダメだろと。観客によっては千秋楽が初めてとなる人もいるわけだし、ストーリーの雰囲気壊す事だけはして欲しくなかった。まじめに演技している雅ちゃんと坊主に失礼だろとむかついたぐあいだ。
演劇やってみることで、機転や表現力など得られるモノ有るだろうなぁと思ってたけど、そこまで賢くはなかったか(苦笑)
 
去年見たComposerを10としたら、6か7ぐらい。そこに梨 沙 子補正かけて∞ってのが僕の採点かな。